二胡の千斤の位置

二胡の千斤線の設置場所については様々な説があります。
よく聞くのが『筒に肘を立てて小指の第○間接に合わせて』というのが代表的ですが、
音響学的に二胡の千斤の位置は駒から38~42㎝の場所に設置すればその楽器のスペックを発揮出来るように作られています。
千斤の位置を下げている方、又は下げようと思っている方は、
『弾きやすいから』
『小指が届かないから』
『体が小さいから』
『先生に下げましょうと言われたから』
『本に書いてあったから』等が理由かどうかは分かりませんが、
千斤の位置を下げる事の長所・短所を良く理解した上で位置を下げる事をお勧めします。
【千斤を下げる長所】
①指を鍛える前でも音が出しやすい。
②二胡の楽しさを早い段階で感じる事が出来る。
【千斤を下げる短所】
①弦の振動幅が縮小する為、音色が小さく安っぽく深みに欠ける。
②蛇皮を鍛えられない上に変な癖が付く。
③誤った弾き方が身に付く。
④第3ポジションを習ってから指が入らないことに気づき修正するのが困難。
⑤etc・・・
千斤の位置を下げる事は、長い目で見ると上達への遠回りと言っても過言ではありません。
音色と上達を取るか?ただ単に弾き易さを取るか?
先生や本が決めるのではなく、弾き手が選びましょう。
☆十三堂の調整でどうしても千斤を下げてほしい方はその旨お伝え下さい☆
一度正しい位置で調整した後にお客様の任意の位置にお下げします。※限界有り
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